Cycling

JBCF Jプロツアー第15戦 いわきクリテリウム

2012年10月2日

【P1リザルト / 出走40名/完走16名】

1位 小室 雅成 cannondale spacezeropoint 1h15m22s Ave:38.70km/h

2位   岡   篤志 cannondale spacezeropoint  st

3位 増田 成幸 宇都宮ブリッツェン                 st

4位 野中 竜馬  シマノレーシング                   +01s

5位 小畑  郁     なるしまフレンドレーシングチーム  +01s

6位 飯野 智行 宇都宮ブリッツェン                +03s

7位 普久原 奨 宇都宮ブリッツェン                +11s

8位 嶌田 義明 TeamUKYO                               +11s

9位 大久保 陣 パールイズミ・スミタ・ラバネロ          +31s

10位 斉藤 祥太  TeamUKYO                            +33s

11位 狩野 智也  TeamUKYO                            +47s

13位   辻  善光   TeamUKYO                             +1m38s

DNF 太田 貴明   TeamUKYO                              –


Photo by gg kasai

昨年は東日本大震災の影響で開催されなかったJBCFロードシリーズJPT第15戦 いわきクリテリウムが、福島県いわき市21世紀の森公園内特設コースにて開催されました。
1周1.43kmのこのコースは、細かい起伏と直角コーナーが連続する極めてテクニカルなコースレイアウト。
このレースを大ベテランの小室雅成選手(cannondale spacezeropoint)が制し、自身22年ぶりとなる国内トップカテゴリーでの優勝を果たしました。
TeamUKYO勢では、後半に入り安定したパフォーマンスを見せている嶌田選手の8位が、チーム最高位となりましたが、今季不調に喘いでいた斉藤選手が10位に入るなど、トップ10に2名を送り込みました。
チームは、今季クリテリウムで2勝を果たしている辻善光選手をスプリンターとしてエースに据え、他4名でその動きをアシストする形で日曜日午後の決勝レースに臨みました。
レースは、台風が近づいてることを感じさせる強風でしたが、晴れてドライコンディションの中、前日に行われた予選を勝ち上がった40名がP1決勝のスタートを切りました。


Photo by gg kasai

スタート直後から断続的にアタックが掛かり続け、狩野選手(TeamUKYO)や嶌田選手(TeamUKYO)が主に対応していきます。
細かいアタックが掛かり続ける中ルビーレッドジャージを着用する増田選手(宇都宮ブリッツェン)が単独で逃げを打ち、それをエースである辻選手がラバネロの選手と協力して追い上げますが、4周ほどした段階でメイン集団が3名を吸収。この時には早くも集団は21名にまで絞られていました。
メイン集団内では再度アタック合戦になりペースが上がり続けますが、中盤過ぎに一瞬の間が空いたかのように集団が割れ、11名の集団が先行し、狩野・斉藤・嶌田選手ら3名が乗りますが、後方の10名の集団にエースである辻選手(TeamUKYO)が取り残されてしまいます。
先頭11名の集団は、このまま逃げて勝ちたいブリッツェンや、野中選手一名しか乗せていないシマノレーシングなど、各チームの思惑が入り混じる中、徐々にペースを上げて後続を引き離していき、TeamUKYOとしては3名が入り数的有利な展開となります。
後続集団は逃げに誰も乗せていないマトリックス、一人しか乗せていないシマノ・ラバネロ等が牽きますが、結局この集団は先頭に追い付くことが出来ず、勝負は先頭の11名に絞られました。
レース時間が60分を切るあたりからスプリントでは不利になる宇都宮ブリッツェン勢が、3名という有利な位置を利用し、アタックを掛け続けまが、これらの動きには狩野選手が全力で対応します。
細かいアタックが掛かり続けた残り3周の段階で、増田選手がアタック。牽制が一瞬入った間を利用し、逃げた増田選手に5名が飛びつき、6名の逃げ集団を形成します。
ここに乗れなかったTeamUKYOとしては、嶌田選手と斉藤選手が最後の力を振り絞り追い上げるも、残念ながら先頭には届かず、嶌田選手が8位、斉藤選手が10位、中盤アシストとして全力を出した狩野選手が11位でフィニッシュ。
後続の10名は5名にまで絞られ、辻選手が13位という結果でレースを終えています。
レース前のミーティング時と違う展開になりましたが、各自がそれぞれ上手く対応し、レースを戦った事でチームも選手個人も一回り大きく成長するのではないかと思わせるレースでした。
勝負が11人に絞られてからは、若手選手にもチャンスがあったレースなだけに、勝利を奪えなかったのは残念ではありますが、残り2戦となったJPTレースも引き続き勝利を狙って参ります。

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