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夏休み冒険キャンプ(8/14-8/16)

2012年8月30日

一日目

〜受付・開校式・川遊び・BBQ・事前学習・キャンプファイアー〜

前日から天気が崩れて雨天開催も危ぶまれた今回の「夏の冒険キャンプ」でしたが、どうにかもちこたえた天気となりました。
会場となった桐花園には、スポンサー様名表記ののぼりを設置。そして、開校式に備えます。
今回も昨年同様、子どもだけの参加のキャンプ。
集合場所はJR中央線の藤野駅。参加者の中には学校の友だちと一緒に来たり、きょうだいで参加する子どもがいたり、保護者に見送られて少し不安げな子どもがいたり。
集合時間になると、片山校長とハリー教頭、江尻の引率で送迎バスに乗って移動です。
JR藤野駅からは迎えのバス2台に分乗し、会場となる桐花園へ移動。約15分のドライブ。
会場に着くとスポンサー様名の入った賑やかなのぼりが皆を迎えてくれました。

受付で名札を受け取り、宿舎となるバンガローの部屋を案内される子どもたち。なだらかな傾斜面を大きな荷物をもって自分の力で登るとことからチャレンジが始まります。
家を離れ、森に囲まれた初めての宿舎、知り合ったばかりの友だちとの生活にドキドキしながらも、お互いに興味津々。
初日は7つのバンガローに男子部屋・女子部屋にそれぞれ分かれ宿泊。小学1年生もいれば6年生もいます。夜は子どもたちだけで眠りにつくため、下級生にとって上級生は頼りになる存在です。
今回のキャンプで頼れる存在がチームリーダー。スタッフが子どもたちの部屋に付き、声をかけながら各チームの子どもたちに指示を出します。
同じ部屋を共同で使うため、荷物の整理整頓などを指示されると、各バンガローの上級生がまとめます。

 

「開校式・オリエンテーション」

荷物を置くとすぐに開会式。
これから始まる二泊三日のスケジュールや片山校長、ハリー教頭から、「特にキャンプでは、多くの仲間といろいろなプログラムを体験していくため、しっかりと時間を守ること、お互いが挨拶をすること、困っている人を助けることを心掛けることなどが大切だという」というメッセージに耳を傾けていました。
さぁ、いよいよ夏休み冒険キャンプのスタートです。

 

「川遊び」

いよいよお待ちかねの川遊びへ。
アミや箱メガネを持って魚を探したり、水を掛けっこして束の間のひんやりタイムです。
子どもたちは既に強力な絆で結ばれているようで、リーダーを取り囲み大はしゃぎ。
ずぶ濡れになりながら、すっかり打ち解けていました。

 

「ウォークラリー事前学習」

すっかり濡れた服を着替えた子どもたちは、翌日のウォークラリーのための事前学習をすることに。
パリ~ダカールレースに出場した右京校長とハリー教頭から体験談を聞きながら、「鷹取山ウォークラリー」で使うコマ地図の使い方の説明をうけました。
男女や学年の垣根を越えて編成されたグループに分かれ、更にそれぞれの役割を担いながらゴールを目指すレース。
一人ひとり歩幅を測りながら、明日のレースでの距離の計算を練習しました。

 

「BBQ」

体と頭を使った後は、おなかがぺこぺこの様子の子どもたち。
スタッフが総動員で次々と焼く焼き鳥もトウモロコシもお肉も焼きそばもあっという間に食べてしまう勢いの良さ。
沢山食べたい気持ちを抑えながら、みんなのことを思って譲り合う姿も見られました。

 

「キャンプファイアー&花火」

食事の後は、一日目最後のイベントとなるキャンプファイアー&花火。
ウォークラリーの班に分かれて、炎の前に出て自己紹介をしました。
全員の前で一人ずつ話すことにみんな少し緊張しているようでしたが、ほんの少し勇気を出して自分の言葉で伝えてくれました。
その後、みんなで吹上げ花火や手持ち花火を行い、最後は線香花火の繊細な火花を眺めて落ち着きました。

 

 

二日目

〜起床・ウォークラリー・昼食・沢登り・夕食・肝試し〜

この日は宿泊場所が変わるため、体操や朝食を終えるとすぐに荷物をまとめ、輸送車にグループごとに荷物を詰め込んだところで、バスに乗り込みウォークラリーのスタート地点へむかいました。
前日の校長のメッセージにあったように、みんな朝から出発の時間を意識して、遅れることなくバスに乗り込むことができました。

 

「ウォークラリー」

出発地点の旧小渕小学校に到着すると、前日に学んだ地図の使い方をもう一度おさらいしながら、グループの中での役割も再確認。
加えて、各班に安全確保のため同行するスタッフからチェックポイント(cp)の通過設定タイムが伝えられます。
一つのグループがスタートすると5分後に次のグループがスタートしていきました。
各グループとも、スタート前に団結するための掛け声をあげて士気を高めていました。
このウォークラリーでは、途中にクイズやチェックポイント(CP)がありクイズに答えたり通過時間を計測しました。
これにより、ただ単純に早く進めばよいのではなく、周囲の状況をよく見て問題に答えたり、コマ地図の情報と合わせながら正確に進むことが試されることになります。
また、縦割り班となるウォークラリーでは、体力のある高学年の子は低学年の子をサポートしながら、確実にゴールへ向かうための道を選び、低学年の子は設定通過時刻に遅れないよう懸命に歩くことが必要です。
同行するスタッフは、そんな子どもたちの姿をしっかり見つめて、評価を付けます。
しかし、子どもたちはそんなことも知る由もなく、茂みをかき分けながら道を探し、急な坂を上ったり倒木を潜り抜けたりしながら、一人ひとりが余すことなく力を出しながら一丸となってゴールを目指しました。
約二時間半の道のりを歩きぬいた先のゴール地点では、チームカーと送迎バスがお出迎え。
長い道のりを踏破した子どもたちは、まだまだ元気いっぱい。大きな声を山に響かせ、揚々と山を下ってきました。

 

「昼食」

二日目の宿泊先となる「ふじの体験の森 やませみ」に到着した子どもたち。
施設職員の方から利用の約束について説明を受けると、待ちに待ったお昼ご飯。
メニューは、素麺&助六。おなかを満たした子どもたちは、すぐに午後のプログラムのため校庭に集合しました。

 

「沢登り~お風呂」

今度は、グループに分かれるのではなく、全員で協力しなが森の中の沢登り。
深い緑に囲まれた小さな渓流を遡る子どもたちは、先頭のリーダーの背中をしっかりと追いかけながなら奥へ奥へと進んでいきました。
苔むした大木をくぐったり乗り越えたり、足元の不安定な個所で慎重にバランスを保ち、時には蜘蛛の巣が絡まりながら、それでもなお、先に進む子どもたち。
帰り道はサンダルに履き替え、佐野川をさかのぼりながら「やませみ」を目指しました。
宿舎に戻ると、山の中を歩き回った疲れをお風呂でリセット。みんな風呂上りははつらつとした笑顔でした。

 

「整理整頓~夕食」

夕食までの間に荷物の整理です。このキャンプでは、常に移動を円滑に行うため、身の回りはまとめておくことも大切なルールです。
しかし中には、疲れや空腹、いつもとは勝手の違う生活に少しずつゆとりを失ってきていた子どももいたようです。
ちょっとしたことから喧嘩になってしまうことがありました。
お互いの思いをぶつけ合い険悪なムードにもなりましたが、その後落ち着いてからお互いが歩み寄ることで仲直り。
そして、ちょうど出来上がったカレーを前に、仲良くみんなで長蛇の列を作っていました。
皆持参したお皿にこぼれそうになるほどご飯とカレーをよそい「いただきます!」
みんな本当によく食べてくれました。

 

 

「肝試し&振り返り

夜のとばりが降り、あたりが暗くなり始めると、この日もみんなでキャンプファイアーを囲います。
そして恒例の片山校長からのアイスのプレゼントを食べたところで、肝試しのグループを発表。
懐中電灯はグループに一つだけ。そして、隣のお墓を通ってぐるっと周回コースを回ってくることを伝えました。
子どもたちは少しそわそわした落ち着きのない様子で出発の時を待っていました。
そして、覚悟を決めて出発していく子どもたち。約3分ほどすると炎の明かりのあるスタート/ゴール地点に帰ってきました。
その時は、安心した表情で、「もう一回行きたい」と、何とも頼もしい姿でした。

チャレンジスクールでは毎回チャレンジブックという日記帳のようなものを子供たちそれぞれに管理させています。
1日目の夜に引き続き2日目の夜もチームごとに集まって、チームリーダーと一緒に今日の出来ごとについてチャレンジブックを埋めていきます。
一日を振り返りそれぞれに楽しんだことや頑張って挑戦したことなどをじっくりと思い返す大切な時間となりました。


三日目

昆虫採集&朝食~思い出クラフト作り&閉校式〜

「昆虫採集」

最終日の朝、五時には昆虫採集へ行くために準備をする男の子たち。
後から女の子も少し加わり、いざ、出発。目指すは裏の林。
神社のある裏の林は、木々が生い茂り、子どもたちは隅々まで目を凝らして虫を探しました。
古い切り株の中からクワガタ虫を発見したり、大きなカブトムシの亡骸を見つけては大騒ぎ!
途中、勢い余って怪我をしてしまうハプニングに見舞われて虫取りは終了となりました。

 

「朝食~思い出クラフト作り

最終日、朝もしっかり食べて元気いっぱい。その後、すぐに荷物の整理です。
二日目と同じ流れですがなんだかちょっぴり寂しさが残るのか、仲間との別れの時間を意識しているようでした。
その後は、三日間の思い出のクラフト作りです。
ウォークラリーで拾い集めた素材も使いクラフト、木の枝を組み合わせて作る鉛筆立てを作ります。
これまで、ダイナミックな活動が多く、全身で藤野の自然と向き合っていた子どもたちでしたが、今度は一点集中して取り組みました。
出来上がった作品を通して、きっとこの3日間のキャンプを思い出し、ここで学んだチャレンジスクールのスピリッツを再び思い起こしてくれることでしょう。
組み上げてほっと一息ついたその瞬間に崩れてしまうこともありましたが、最後まであきらめずに工夫しながら力作を作っている姿は、初日にJR藤野駅の集合場所にお父さんお母さんに連れられて来た時の表情とは確実に変化し、たくましさが感じられました。

 

「閉校式」

最後は閉校式。校長や教頭からも子どもたちへ最後のメッセージが伝えられました。
このメッセージを含め、キャンプの様々な場面で、「勇気をもってチャレンジ!あきらめない!泣かない!助け合う!」というテーマがしっかりと子どもたちにも伝わったことでしょう。
三日間でみんなそれぞれに頑張った中から、校長や教頭のメッセージをよく聞き、可能性に挑戦し、最後まであきらめなかった三名の名前が呼ばれ、前に出てチャレンジスクールのゴールドメダルが授与されました。
それから、最後には校長から全員に修了証が手渡され、3日間のキャンプは無事に終了しました。

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