ロードレースの難しさ厳しさを実感した群馬CSC
JBCF Jプロツアー第4戦 群馬CSCロードレース
期日:2012年4月21日(土) 会場:群馬サイクルスポーツセンター
【P1 120㎞(6㎞×20laps)】
1位 畑中 勇介(シマノレーシング) 3:03:59 39.13
2位 WIESIAK Mariusz(マトリックスパワータグ) st 39.13
3位 初山 翔(宇都宮ブリッツェン) st 39.12
4位 高岡 亮寛(イナーメ・アイランド信濃山形) +0:04 39.11
5位 中村 誠(宇都宮ブリッツェン) +0:09 39.09
6位 鈴木 真理(cannondale spacezeropoint) +1:53 38.73
【Jプロツアーチームランキング】
1位 cannondale spacezeropoint 7000P
2位 宇都宮ブリッツェン 7000P
3位 TeamUKYO 5650P
【Jプロツアー個人ランキング】
1位 鈴木真理 cannondale spacezeropoint 2650P
2位 辻善光 TeamUKYO 2150P
3位 廣瀬佳正 宇都宮ブリッツェン 1775P
2012年Jプロツアー第4戦となる「JBCF群馬CSCロードレース」が群馬県の群馬サイクルスポーツセンター
にて開催されました。
1周6kmのコースを20周する120㎞のロードレースは、序盤から逃げた2名を追う展開となり、結果は5名に
絞られた小集団でのスプリントを畑中選手(シマノレーシング)が制しました。
TeamUKYOはルビーレッドジャージを着る辻選手がメイン集団で24位でフィニッシュしチームとして苦しい
レースとなりました。
南紀白浜での勝利から全身ルビーレッドジャージに身を包む辻がスタートラインの先頭に並び、JPTの
レースとしては今シーズン初のロードレースとなる群馬CSC120㎞のレースが気温10度と肌寒い中スター
トしました。
レースは2周目よりシマノ青柳選手と中村選手の2名の逃げが形成されます。
2名とメイン集団の差はあっと言う間に1分30秒前後まで開き、一旦は落ち着きを見せます。
しかし、TeamUKYOの他にも逃げに選手を送り込んでいない他のチームから断続的にアタックがかかり、
集団は伸び縮みを繰り替えします。
その後も1分前後の差を維持していきますが、1分前後と決定的に大きな差では無いからか、コントロール
するチームが現れる事もなく、アタックの掛け合いとなるレースが展開されます。
TeamUKYOは狩野、斉藤、嶌田、佐藤選手を中心に、落ち着かない集団から飛び出す選手をチェックして
いきます。
徐々にペースが上がるというよりは、アタックの掛け合いで差が詰まったり広がったりしていきながら、
終盤前方にチームメイトがいるシマノやブリッツェンがよりリードを得ようとアタックを繰り返します。
後半まで様子を窺っていた清水選手や辻選手も大事な動きを見逃さないように、メイン集団で展開します。
そんな中、佐藤選手や嶌田選手がチェックするも、活性化した集団から残り2周を残して仕掛けたマリウス
(マトリックス)のアタックを切っ掛けに、畑中(シマノ)、初山(ブリッツェン)、高岡(イナーメ)の4名が抜け出し、
先頭の青柳(シマノ)、中村(ブリッツェン)の2名に合流。
しかし序盤から逃げ続けた青柳(シマノ)が脱落、勝負は残りの5名に絞られました。
TeamUKYOは、それまでアタック合戦で落ち着きのなかったメイン集団から狩野選手や清水選手が飛び
出すも、本命の逃げには至りませんでした。
結果TeamUKYOとしては辻選手と狩野選手がメイン集団でゴールする苦しい展開となりました。
ルビーレッドジャージを着る辻選手は24位。
これにより前戦まで2位に着けていた鈴木選手(cannondale spacezeropoint)がルビーレッドジャージ
を再び着用することになりました。
この後は250㎞超の全日本選手権、そしてツアー・オブ・ジャパンやツールド熊野などステージレースが
続きます。
気を引き締めてチーム一丸となって頑張りたいと思います。
【片山監督コメント】
苦戦を強いられるだろうと思っていたので、結果はある意味予想通りだった。
ただA、B、Cとあったら、その中で一番悪いパターンの結果だった。
正直ガッカリしている。
ルビーレッドを着た辻が早めに動かざるを得ない展開になり、それが結果的には
最後まで踏めなかった原因に繋がった。
まだまだレース中はキャンプテンの狩野が若手に指導しながら走っている状況もあり
個々の持つ力を最大限発揮出来ていないことも課題だ。
チームでそれぞれがしっかり機能しなければ勝利は掴めない。
今後の若手の伸びを大いに期待したい。